常にこの村の伝統とともに
クストーディアの由来は、ワインを守る戸棚や金庫の呼び名として使われていた「LA CUSTODIA」。
ローマ時代から現代に至る、モンテファルコの村のワイン造りの歴史は、
決して平坦と呼べるものでは無かった。
様々に変化する経済や情勢の中、騎士や修道僧たちに守られ、
愚直にブドウを守り、ワインを造ることだけが続けられていった。
クストーディアがこの地で創業した1780年から現在に至るまで、
ワイン造りの技術や情熱、美意識を次世代へ継承していくために、
彼らの通ってきた長い道程もまた、「LA CUSTODIA」そのものであった。
ボトル内部に至るまで独自設計
クストーディアのボトルはサグランティーノのためにデザインされている。
まず、サーブの際に親指を添える楕円のくぼみと、その裏側に人差し指を添える線状のくぼみがある。
内部構造はボトル下部にむかうにつれすぼまり、楕円のくぼみから下部にかけての傾斜で澱が溜まりやすくなっている。
また、線上のくぼみの内側はサーブの際に澱が引っ掛かる突起になっている。機能はデザインに優先する。
クストーディアのボトルは機能を熟考し導き出された美なのだ。
モンテファルコ村の歴史の中で
モンテファルコ村のワイン造りはローマ時代から続いてきた。
伝統は変化を遂げながら時代を超え今に至る。
例えばパッシートだったサグランティーノを辛口で成功させたのは、最近の変化のひとつだ。
そしてサグランティーノへの情熱を結実へ向かわせているように見える現状もまた、未来へ繋いでいく敷石のひとつなのかも知れない。
クストーディアもまた伝統を守りつつ、新たな挑戦をし進化していく。
今までの230年間がそうだったように。